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音楽好きで好奇心旺盛ペンギン。
ここでは音楽を語り、
A Penguin Talking Out では
好奇心の趣くまま綴っています―

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Bobby McFerrin & Chick Corea - Play
Play

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  • アーティスト: Bobby McFerrin & Chick Corea
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1992/1/28
  • メディア: CD
今、JTの缶コーヒー「Roots」の CM でかかってる曲は、
1988年の映画「カクテル」でも使われ、
ヒットチャートでも 1 位を記録した Don't Worry, Be Happy。
Bobby McFerrin (公式ウェブサイト)が歌、(声の)演奏、作曲しています。
一つのフレーズが延々と続くとてもシンプルな曲ですが、
ユニークなのは、声が楽器と化した演奏。
といっても、この曲は大衆ウケするヒット曲。
このウラにはとんでもない声技を披露する曲が、
実はもっとたくさんあります。
歌詞付きの歌を歌うよりも、
歌詞なしのメロディを歌うことが多いのも彼の特徴です。

今回紹介する作品も、彼のスゴイ声技を披露するアルバム。
前回紹介した Chick Corea とのコラボレーションで、
1990年にニューヨークのカーネギーホールなどで行われた
ライブ模様を収録したのがこのアルバム。
タイトルにあるように、スーパーミュージシャンの二方が、
音でひたすら「遊び」まくります。
両者ともリラックスして「Play」していたかと思えば、
時に壮絶なインタープレイを披露し、
時にユーモアで客を笑わせまくる。
最高の音楽センスとテクニックを持つ両者だからこそ、
成し得るライブパフォーマンスです。

選曲のセンスもよく、「おいしい」曲が並びます。
1 曲目は、Chick Corea の名曲 Spain。
Bobby は、イントロの哀愁のメロディを表現豊かに歌うと、
テーマメロディは楽器化した声で「Play」、
Chick がいつもの調子でソロをとると、
Bobby は彼独特のトーンでベースラインを「弾き」ます。
そして後半は、2 人の壮絶なインタープレイに突入します。

アルバムの目玉は、「Autumn Leaves(枯葉)」。
この言わずと知れた名曲を、2 人は見事にブチ壊します。
導入部では完全に「遊び」まくり、聴衆を笑わせます。
妙な間を取ったり、変なメロディにしたり、
このアルバムで唯一の「言葉を歌った」曲なのに、
まともに歌詞を歌わないばかりか、歌詞を変えたり、
シュビドゥビドゥーやら意味不明の言葉で歌ったりと、
完全にやりたい放題。
サポートする Chick も「まっすぐ」には弾かず、
かなり遊んでます。
このままギャグで通すのか・・・と油断していると、
演奏は次第にアグレッシヴになっていき、
いつの間にかすごいテンションとなります。
Bobby は高音から低音まですごく広いレンジで「声を弾き」、
Chick もそれに合わせて速いパッセージを繰り出します。
この 2 人だからこその「Autumn Leaves」です。

2 曲目の Even from Me、
Ornette Coleman の Blues Connotation、
最終曲のスタンダード Blue Bossa は、
Bobby のあらゆる声技がガンガン飛び出し、
聴きどころ満載です。
「胸叩き発声」(?)、「舌技」(?)「唇技」(?)など、
どう呼んでいいかわからないような技を使い、
完全に楽器化した「音を弾きます」。
一方で Chick もピアノ弦を押さえる「ミュートプレイ」も出し、
演奏表現の幅を広げます。

スタンダードの名曲 'Round Midnight だけは、
両者ともじっくりと聴かせるプレイを披露。
Bobby はメロディをしっとりと歌い上げるのみで、
Chick は、彼の他作品の同曲のバージョンとは
だいぶ違うアプローチのプレイとなっているのが、
とても興味深いです。

とにかく、アルバム全編にわたり、
誰にも真似できない唯一無二の「Play」で、
2 人の見事な音楽表現がギッシリ詰まった作品です。
コミカルでシュールなアルバムジャケットは、
彼らが音楽を通して表現した世界を、
非常によく映し出しているのではないでしょうか。



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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

Jazz Albums | 01:03:45 | Trackback(1) | Comments(0)
Chick Corea Elektric Band - Eye of the Beholder
Eye of the Beholder

Eye of the Beholder

  • アーティスト: Chick Corea Elektric Band
  • 出版社/メーカー: GRP
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD
Santana を紹介したときに、
ジャンルをまたぐ音楽世界を築いた偉大なアーティストの話をしましたが、
ジャズ&フュージョンの世界に目を転じると、
ロック&ポップの世界よりは数多くいます。
その中でも群を抜いてすごいのが、Chick Corea (公式ウェブサイト) じゃないでしょうか。
ジャズ、フュージョン、ロック、ラテン系音楽、クラシック、
果てには現代音楽のようなジャンル分けできないものまで、
節操がないんじゃないか、と思えるぐらい縦横無尽。
編成形態をとっても、ピアノソロ、ピアノデュオ、ピアノ&ボーカル、
ジャズバンド、フュージョンバンド、室内楽団、オーケストラと、
見事になんでもこなす、スーパーミュージシャンです。
幅広く色々なことをやっているのに、
常に唯一無二の Chick Corea Music が存在しているのがスゴイところです。
さらに、幅広い音楽性と比例して人脈も幅広く、
ジャズ&フュージョン界ではその影響力も多大で、
フュージョンの歴史を作ってきたと言っても過言ではない人です。

古くは Cab Calloway、Stan Getz などと活動してた彼にとって、
大きな転機となったのが、Miles Davis Band への加入。
Chick Corea がフェンダーローズ(エレピ)を弾いて、
フュージョン音楽開花の一助を担います。
間もなく Chick Corea は自身の活動に専念するようになり、
Stanley Clarke (b)、Joe Farrell (leeds)、Airto Moreira (d) という
ツワモノ達と Return To Forever というバンドも編成。
バンド以外のプロジェクトも平行しながら、
次々にフュージョンの話題作を量産するようになります。
1986年には、ベースの John Patittuci、ドラムの Dave Weckl という、
今にして誰もが尊敬するベテランアーティスト、
当時は若きプレイヤー達と編成したのが Chick Corea Elektric Band。
翌年には、前回でも紹介した Frank Gambale、Eric Marienthal (sax)も加入し、
5人編成の Eelektric Band が生まれました。
小手調べ的だった同バンドの二作目 Light Years を経て、
今回紹介するアルバムで、スケールの大きい音楽を生み出します。

このアルバムの大きな特徴は、
シンセサウンドが中心だった前二作から一転して、
アコースティックサウンドを軸にしたことです。
Chick Corea はメイン楽器をシンセからピアノに変え、
Dave Weckl はシンセドラムを外して生ドラムサウンドにしました。
また、ギターの Frank Gambale やベースの John Patitucci は、
エレキギターを中心にしつつも、一部の曲でアコースティックを使用し、
そのエレキとアコースティックがバランスよくミックスされたサウンドは、
ジャズ&フュージョンのジャンル枠にさえ納まりきらない音楽とフィットし、
素晴らしい Chick Corea Music を形成しています。
さらに、1 曲目の Home Universe から終曲の Amnesia まで、
一つの大きな組曲のような構成になっているのも特徴で、
音楽世界のレベルの高さと広さを感じます。

その音楽性を象徴しているのが、アルバム冒頭の 1、2 曲目。
特に Eternal Child は、スパニッシュラテン系の哀愁が漂う曲で、
Chick Corea のピアノテーマがリリカルで美しいばかりか、
Eric Marienthal のサックス、Frank Gambale のアコースティックギターと、
素晴らしい哀愁味のあるソロが曲を盛り上げます。
続く Forgotten Past は Chick Corea のピアノソロ。
ラテン系や現代音楽などを背景とした彼ならではの音楽を奏でます。
同じくラテン系でありながら、リズミカルな曲がアルバムタイトル曲。
モントゥーノ(ラテン音楽のピアノ伴奏スタイル)も登場しますが、
それでもスペイン系の哀愁漂う雰囲気は Chick Corea ならでは。

スペイン系を軸とした高い音楽性を追求しつつも、
ときおり披露される各メンバーのスーパープレイも、
このアルバムの聴きどころです。
アルバム後半、特に最後の 3 曲は注目すべき演奏が続きます。
Frank Gambale のギター、Dave Weckl のドラムがスゴイです。
最後の Amnesia は全員のテクニック大披露といった構成で、
ソロはもちろん、怒涛のユニゾンの演奏が続き、
最後は、Eternal Child のテーマのフェードアウトで幕を閉じます。

Chick Corea のスペイン系音楽世界、
バンドアンサンブルの妙、各メンバーのテクニックと、
色々な側面から聴きたいアルバムです。


Jazz Albums | 17:04:57 | Trackback(1) | Comments(4)
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