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Penguinland

Author:Penguinland
音楽好きで好奇心旺盛ペンギン。
ここでは音楽を語り、
A Penguin Talking Out では
好奇心の趣くまま綴っています―

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Wynton Marsalis - Wynton Marsalis
Wynton Marsalis

Wynton Marsalis

  • アーティスト: Wynton Marsalis
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 10/25/1990
  • メディア: CD
前回紹介した Herbie Hancock の Quartet と同時に収録した、
Wynton Marsalis (公式ウェブサイト)のデビューアルバムです。
Wynton は、このサイトでは 2 度目の登場ですが、
前々々回紹介した Jazz at the Opera House に、同じ曲が 2 曲入っているし、
前回のアルバムと関連性が非常に高いし、
iPod の CM にも登場して知名度も高くなりつつあるかな、ということで、
紹介するには今が絶好のタイミングといというわけです。

自分は、色々な曲が幕の内弁当的にバランスよく入っているアルバムが好み。
このアルバムは、様々なスタイルの曲が収録されていて、
聴いててもとても楽しく、個人的にとても好きなアルバムです。
Wynton Marsalis の豊かな音楽性を反映しているとも言えるわけで、
「80年代以降のメインストリームジャズの第一人者」
と称えられることとなった彼の未来を、
大いに予感させるアルバムだったと言えるでしょう。

このアルバムの特筆すべきは、2 つのバンドでプレイしていること。
1 つは、前回紹介した Harbie Hancock トリオのことで、
もう 1つは、このアルバムから共に活動していく Marsalis バンドで、
Branford Marsalis、Kenny Kirkland、Jeff Watts といった若手メンバー。
ベテラン対若手の競演が非常に面白く聴けるのも、
幕の内的な構成と言えます。

Wynton Marsalis のデビューアルバムとあって、
さすがに Tony Williams の派手ドラムは鳴りを潜めています。
とはいえ、彼の名曲 Sister Cheryl が素晴らしい演奏で聴けます。
Wynton のプレイもよく歌っていて、非常に好感がもてます。
非常にポップなメロディが印象的な曲で、
演奏アレンジも、とてもポップな仕上がりなので、
ロック & ポップのファンがジャズを聴き始めるには、
もってこいの曲かもしれません。

このアルバムは、全ての曲が色々な面で大好きですが、
あえて一曲選べといったら、冒頭の Father Time かな。
実は、この曲自体が非常に幕の内的。
リズムがめくるめく変化し、プレイのテンションも高く、
それぞれのメンバーのプレイが聴いていてもとても楽しい。
テーマメロディも非常に完成度が高いし、
それに対応する彼の即興も非常に素晴らしい。
出来れば、歳を重ねた今の彼にもう一度録音して欲しいと思う。
ただ一点、この曲で素晴らしいピアノを披露した Kenny Kirkland が、
すでにこの世にいないのが非常に残念でならない・・・。


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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

Jazz Albums | 23:50:44 | Trackback(0) | Comments(0)
Herbie Hancock - Quartet
Quartet

Quartet

  • アーティスト: Herbie Hancock Quartet
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 10/25/1990
  • メディア: CD
前回紹介したアルバムでは、Miles Davis、
伝説のジャズバンド V.S.O.P. では Freddie Hubbard と、
実力派トランペッターをサポートしてきた
Herbie Hancock (公式ウェブサイト)のリズムセクションが、
当時、新登場した巨星、Wynton Marsalis を迎えたアルバム。
前々回に紹介した Conrad Silvert Presents Jazz at the Opera House
同時期の収録で、時代背景の関連性も高いです。

その収録は1981年7月、なんと東京でのことです。
同月に開催されたライブ・アンダー・ザ・スカイで、
とんでもない実力派若手トランペッターが登場したと、
日本中のジャズファンが Wynton Marsalis に魅了されたわけですが、
(自分はその当時から知っていたわけじゃないけど・・・)
共に演奏したメンバーそれぞれが絶好調だったのか、
そのライブの後、信濃町のソニースタジオで 3 枚の名盤が収録されました。
Wynton Marsalis のデビューアルバム、Herbie Hancock Trio、
そしてこのアルバムです。
Trio の演奏を振り分けるのは簡単ですが、
同じ Qurtet の編成で収録されたトラックが、
一方は Wynton Marsalis のデビューアルバムに、
もう一方は Herbie Hancock のアルバムに振り分けられたというのは、
非常に興味深い限りです。

いずれのトラックも、Wynton Marsalis の魅力が爆発してます。
クラシック音楽で培った彼のプレイは、
技巧レベルが非常に高いばかりでなく、音楽性もとても豊か。
テクニック志向に陥ることなく、よく歌うブロウがとても魅力的です。
なのに、このアルバム収録時、彼はわずか19歳。恐るべし。

そんな彼にも欠点があるにはある。
プレイがジャズには美しすぎるというきらいがある。
ジャズの真髄は「Beauty of Ugly (醜さの美しさ)」とも言われるように、
かすれた音の味わい、狂ったチューニングの味わいをして、
人生の苦悩を表現するのも、ジャズの重要な側面。
そういった面で、彼の当時のプレイには感情的深さがない、と言われたらしい。
確かに 2曲目の 'Round Midnight で、それが表れています。
Miles Davis と同様にミュートプレイを披露していて、
プレイ自体は素晴らしいものだけど、フレージングや音色がちょっと軽め。
Miles の深さ、重さにはちょっと及んでいないのがわかる。
まぁ、Miles は虐げられてきた黒人の背景を持ってきたのに対して、
Wynton は新世代で、かつ当時若干19歳。
それを求めるのは、ちょっと酷ですかね。

他のプレーヤーも Wynton Marsalis に触発されたようなプレイを披露しています。
まぁ、Tony Williams の暴れぶりはいつものことですが、
Herbie Hancock は、結構アグレシッブにプレイして聴き応えあります。
この頃の Herbie は、R&B、ファンク、ディスコ、歌モノなど、
あらゆる音楽に触手を伸ばしている時期とあって、
Miles 時代のような充実したピアノプレイが聴けるアルバムが少ないので、
「ピアニスト」Herbie Hancock が好きな人にとっては、貴重なアルバムです。

アルバムの内容は、色々なスタイルの曲をやっていて、
バランスがとてもいいです。
自分は A Quick Sketch が好きですね。
タイトル通り即興で出来たような曲だけど、
各メンバーの遊び心あるインタープレイが絶妙で最高!
Herbie のピアノの弦を押さえながらのミュートプレイも効果的で、
聴く者を飽きさせない演奏を繰り出してきます。


テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

Jazz Albums | 23:50:25 | Trackback(0) | Comments(0)
Album Review List を作りました
ブログというシステムは、過去の記事が埋もれてしまいますね。
音楽紹介のようなコンテンツは、ブログには適してないのかもしれない、
と思い始めていますが、ブログの便利さはちょっと手放せない・・・。
記事もだいぶ溜まってきたこともあるので、過去の記事を埋もれさせてしまわないよう、
記事リストを作成してみました。
Album Review List

今後もなんらかの企画を考えていこうと考えています。


Music Talk | 17:32:06 | Trackback(0) | Comments(0)
Miles Davis - Miles in the Sky
Miles in the Sky

Miles in the Sky

  • アーティスト: Miles Davis
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 10/13/1998
  • メディア: CD
いよいよジャズの帝王 Miles Davis (SONYのウェブサイト)の登場です。
なぜ帝王なのか?
彼についての本はたくさん出ているので、ここで力説するまでもないのですが、
ジャズにとどまらない音楽のスタイルをいくつも創りだし、
音楽業界に大きな影響を及ぼしたというのが大きなポイントでしょう。
20世紀を代表する音楽家を挙げろと言われたら、
多くの人がその 1 人に Miles Davis を挙げるのではないでしょうか。

前回紹介した Jazz at the Opera House の軸となったバンドは、
60年代後半に Miles Davis が編成した黄金のバンドといわれる
「2nd Quintet」 の Ron Carter が Charlie Haden に代わった編成でしたが、
このアルバムは、その 2nd Quintet としての最後のスタジオ録音です。

Miles Davis を初めて紹介するにあたり、何をどう紹介しようか悩みました。
歴史的名盤 Bitches Brew を紹介することも考えましたが、
ここではあえてこのアルバムを選びました。
理由は、「初めて」が盛り込まれたアルバムだからです。
Harbie Hancock が弾くフェンダーローズ(エレピ)、
Ron Carter が弾くエレキベース、
エレキギター(George Benson)をフィーチャーした曲、
それぞれが初めて公式アルバムに収録されました。
(後の未発表曲発表で少し変わった部分もありますが・・・)
こんな具合に電化ジャズの先駆けとなったアルバムです。
クロスオーバーとかフュージョンへの転機となったのは、
Bitches Brew と言われることが多いですが、
このアルバムは Bitches Brew へ至る入り口だったと言えるかもしれません。

新たしい方向性を打ち出した目玉はなんといっても 1 曲目の Stuff。
ロック的なストレートな 8 ビートで演奏されているこの曲は、
当時は「こんなのジャズじゃない!」と悪評も出たらしいけど、
ジャズだろうがなかろうが、いいものはいい。
Hancock のエレピと Carter のエレキベースがフィーチャーされ、
Williams が縦横無尽に繰り出すポリリズムはいつにも増してシャープ。
むしろ「ジャズ」という箱に収めておくのがもったいない、
まさに新しい音楽、フュージョンの夜明けという感じです。

2 曲目 Paraphernalia では、George Benson がギターを弾いているけど、
こちらは 4 ビートで前作までの 2nd Quintet の延長上のスタイル。
ギターもセミアコのクリーントーンのサウンドの典型的なジャズギターで、
オーソドックスなプレイも、Bitches Brew へつながるものとは言い難い。
Miles が初めてギターを使ったこと自体が、
当時としては「事件」だったのでしょう。

アルバム全体的には、
どうしても Tony Williams のドラムに耳を奪われてしまう。
ド派手と言ってしまえるぐらい暴れまわる彼の神業的なドラミングは、
曲をドラマティックにし、テンションを高めていて聴き飽きない。
Miles のトランペットを静かに聴きたいというファンにとっては、
むしろ耳障りかもしれないが、
スーパープレイヤーがそろったこの 2nd Quintet では、
彼のプレイが活きていて、唯一無二のスタイルを築いている。
この黄金コンボを編成した Miles はやっぱり天才ですね。
もちろん、Wayne Shorter のフレージングや、
Miles Davis のブロウも縦横無尽で、
2nd Quintet の演奏としては最高レベルの完成度だと思います。


テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

Jazz Albums | 23:51:51 | Trackback(0) | Comments(0)
Conrad Silvert Presents Jazz at the Opera House
Conrad Silvert Presents Jazz at the Opera House

Conrad Silvert Presents Jazz at the Opera House

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Sony Music
  • 発売日:
  • メディア: CD
これまで入手可能、試聴可能であることを前提に紹介してきましたが、
今回は、私が知っている限りいずれも当てはまりません。
にもかかわらず紹介するのは、再発されるべき名盤であり、
認知度がもっと高くてもいいはずと思うからです。

これは、ジャズ評論家、Conrad Silvert の夢を実現したコンサートのハイライトを収録した作品。
Conrad Silvert は、San Francisco Chronicle や Swing Journal などの執筆で、
多くの読者やミュージシャンに信頼を得ていたジャズ評論家ですが、
1980年、32歳という若さながらも白血病と宣告され、
それに同情した多くのミュージシャンや関係者が立ち上がり、
「ミュージシャンを理想的な組み合わせで演奏させる特別コンサートを実現したい」
という彼の夢を具現化し、この奇跡的なコンサートが実現したわけです。

で、どんな人達が集まったのかというと、

秋吉敏子
Charlie Haden
Herbie Hancock
Bobby Hutcherson
Wynton Marsalis
Pat Metheny
Jaco Pastorius
Sonny Rollins
Carlos Santana
Kermit Scott
Wayne Shorter
Lew Tabackin
Tony Williams
Denny Zeitlin

と、とんでもなく豪華な面子が勢ぞろい。
ジャズ版のワイト島?ウッドストック?USA for Africa? みたいな感じに見えるけど、
基本的には、Marsalis、Hancock、Shorter、Haden、Williams が中心になったバンドに、
多くのミュージシャンが参加している構成になっています。
Sonny Rollins、Pat Metheny、Carlos Santana が参加している曲が、
収録されていないのが非常に残念だけど、
このバンドに Jaco Pastorius が参加しているのは凄い。
がしかし、Haden が Acoustic Bass を演奏している上に乗っかっている形で、
さらに、この時期の Jaco は身体的、精神的に悪い状態のときで、
演奏はお世辞にも素晴らしいとは言い難いのが残念。
なので、Jaco を目的にこのアルバムを聴くのはオススメしません。

このアルバムは、MC も担当している Herbie Hancock と、
前年に衝撃デビューを果たした Wynton Marsalis を聴くのが、ベストな聴き方。
Maiden Voyage の Hancock と Hutcherson のデュオも素晴らしいし、
バンド演奏では、初共演の Marsalis と Shorter が聴きどころ。
Sister Cheryl や Footprints で見事なアンサンブルを決めてくれます。
そして、Hesitation ではソロ合戦が聴きモノ。
全員素晴らしいけど、やはりMarsalis の溌剌としたプレイが突出しています。

アルバムの最後は、コンサートでも最後に演奏された 'Round Midnight。
奇しくもこのコンサートの3日前にその作者、Thelonius Monk が他界し、
コンサート当日には葬儀が行われていました。
それを知った Silvert の意志で、コンサートは急遽 Monk への追悼コンサートとなり、
Monk の曲が数曲追加されたという。
短いけど、Shorter & Hancock のデュオで深みのある演奏を聴かせてくれます。

この夢のようなコンサートを実現して5カ月後の7月15日、
今度は、Conrad Silvert が永眠。
Monk と Silvert、2人の偉大な人物の最後を飾る格好になったこのアルバムは、
ジャズ史の中で転機を迎えたことを象徴するアルバムとも言えるでしょう。
このコンサートの完全盤の音源が存在するなら、
それを完全収録したアルバムの再発売を強く求めたいです。


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Jazz Albums | 16:58:29 | Trackback(0) | Comments(0)
Weather Report - 8:30
8:30

8:30

  • アーティスト: Weather Report
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 6/28/1994
  • メディア: CD
またまたしつこく、Jaco 系の紹介です。
Joni Mitchell にしても、Pat Metheny にしても、
Jaco と音楽創作すると、化学反応を起こしてすごい音楽を創作してしまうという、
威力というか魔力というか、彼にはそんなすごい力があるわけですが、
超強力、超個性的なメンバーのバンド Weather Report (参考ウェブサイト)も例外ではないのです。
Jaco 在籍時の Weather Report が黄金期だったというのは、誰もが認めるところ。
Jaco の存在自体が、他のメンバーの演奏をも素晴らしいものにし、
バンドアンサンブルを完成度の高いものにしてしまう、というマジックは本当に凄い。
そして、このライブ音源が見事にそれを証明してくれます。
Jaco はもちろんのこと、全員が珠玉のプレイを披露していて、
本当に聴き応えのあるライブ盤。
ちなみに、「8:30」以降の曲はスタジオ録音です。

とにかく、冒頭の Black Market から息をつかせない演奏。
歯切れのいい Jaco のファンキーなベースが本当に心地よくて、
一曲目からもう病みつき状態になることうけあい。
Wayne Shorter も弾けるようなソロを繰り出しています。
凄いのはやっぱり Teen Town ですかね。
原曲より速くてファンキー、壮絶かつパワフルな演奏で、
後半になると Jaco のベースのあおりで全員のパワーが炸裂状態、
緊張感は登りっぱなし、最高のジャムセッションと化する。
次の A Remark You Made では一転して、
ロマンティックで感動的な演奏を聴かしてくれる。
Slang では、Jaco がディレイサンプリングを巧みに使いながらソロ。
Jimi Hendrix の Third Stone from the Sun のメロディも飛び出し、
彼のルーツが垣間見えたりして楽しい。

もはや説明不要の名曲 Birdland は、
ストレートビートだった原曲からスイングになりノリノリの演奏に!
Wayne Shorter のソロ Thanks for the Memory も最高。
これ以上歌ってる Tenor Sax Solo はないんじゃないかと思えるほど、
メロディーが歌っています!

このアルバムについては色々な意見があると思うけど、
自分にとってのベストトラックは、Badia/Boogie Woogie Waltz Medley。
Weather Report の中でもベストに挙げたい曲かもしれない。
曲のドラマチックな構成、Joe Zawinul のプレイ、
Jaco のツボを押さえたプレイ、後半の緊張度の高まり方といい、
Teen Town ほどの派手さはなくとも、
総合点では、このバンドの最高レベルのトラックじゃないでしょうか。

4 曲のスタジオ録音曲は、
Joe Zawinul と Wayne Shorter の独特な世界が築かれていて、
Jaco のプレイを期待して聴くと、少々肩透かしを食らいます。
彼がベースを弾いているのは 1 曲のみで、
その曲もソロ部分以外では、淡々と 4 ビートを刻んでいます。
その代わりといってはなんだけど、2曲でドラムを叩いてます。
もともとはドラムを叩いていた人だから、これぐらいはお手のものなのでしょう。
曲自体は、80年代以降のシンセを活用したジャズの原型が見られて興味深い。
いずれにしても、フージョンファンの必携盤です。

最後に、ページトップのリンクは試聴できるページをリンクしてありますが、
このページのバージョンは 1 Disc 構成の輸入盤で、1 曲カットされています。
このアルバムを買うなら、2 Disc 構成の完全盤である日本盤を買いましょう!
値段も大差ないですし。


テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

Jazz Albums | 01:20:51 | Trackback(0) | Comments(0)
Jaco Pastorius - Word of Mouth
Word of Mouth

Word of Mouth

  • アーティスト: Jaco Pastorius
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 10/25/1990
  • メディア: CD
前の二つ (Pat MethenyJoni Mitchell)でさんざん絶賛した、
Jaco Pastorius (公式ウェブサイト)の登場です。
ミュージシャンに「世界一のベーシストは?」と聞くと、
恐らくほとんどの人が、彼の名前を挙げるでしょう。
公式ウェブサイトでも、World's Greatest Bass Player となってますね。
まぁ、本人は亡くなってますから、自画自賛というわけではないのですが。
そのぐらいすごいアーティストなので、語り始めたらそれはもうキリがなく・・・。
自分もベースを弾く人なので、「ここがすごい」と細かく説明するとなると、
寝る時間削って説明しなくちゃならなくなります・・・(^^;

このアルバムは Jazz、Fusion のジャンルでは結構メジャーなので、
他のアルバムにしようかと思ったけど、
このアルバムはあまりにも完成度が高く、
そんなひねくれた考えを許さず、語ることを避けられない・・・。
(なんだか凄い絶賛の言葉だな・・・)

デビュー作は、「ベーシスト」の Jaco がアピールされていたけど、
このアルバムは、「音楽家」の Jaco にただただ驚嘆する。
1曲目 Crisis は、まず打ち込み演奏のようなベースとリズムを録音し、
他のプレーヤーは一人ずつそのトラックだけをモニターして演奏しそれを録音、
最後に Jaco が編集・ミックスするという斬新な手法で創り上げた曲。
仕上がりはフリージャズ的なものだけど、
一発録音では出せない密室感、緊張感、不気味感を醸し出している。
後からつけたのかもしれないけど、「Crisis」を見事に表現している。
3 Views of a Secret は、多くの人が取り上げて演奏しているほど、
Jaco の最高の名曲として知られる曲。
初めは Weather Report 時代に演奏された曲だけど、
このアルバムではビッグバンドでゴージャスで凝った出来になってます。
Liberty City もビッグバンド+Jaco でしか成しえない名曲です。

だけどなんだかんだ言っても、LP でいう B 面の組曲構成が目玉。
バッハの半音階的幻想曲をベースの独奏と無国籍現代曲の世界を披露すると、
ビートルズのブラックバードをアレンジして牧歌的な世界へ。
そこから Word of Mouth へ行くと、Jaco のベース魂が爆発!
リスナーをぐんぐん Jaco の個性的な音楽世界へ引きずり込む。
最後の曲 John and Mary は、
Jaco が晩年愛した Steel Drum の音色が印象的な、民族音楽的な曲。
オーケストラのアレンジで、スケールの大きな音楽に仕上げています。

この世の今はなき素晴らしいアーティストの中でも、
亡くなってからリリースされた CD の数は、
Jaco Pastorius が一番多いのではないか、と思わせる程、
たくさんの CD や DVD が出てます。
今は亡きアーティストなのに、未だに彼のニュースには気が抜けません。
これだけ彼の映像や音楽は売れているだけに、
晩年は多額の借金を抱えていたというのだから、
彼の身辺には有能なマネージャーがいなかったのでしょうかね・・・。
いれば、もっといいライブ映像や音源が出ていたはず。
いや、まだ生きていたかも・・・。
うーん、残念です。


テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

Jazz Albums | 23:20:26 | Trackback(0) | Comments(0)
Joni Mitchell - Shadows and Light
Shadows and Light

Shadows and Light

  • アーティスト: Joni Mitchell
  • 出版社/メーカー: Asylum
  • 発売日: 10/25/1990
  • メディア: CD
Bright Size Life に続く紹介だったら、
Jaco Pastorius へ行くのが自然と思ったけど、
ある意味では、より自然な流れになる Joni Mitchell (ウェブサイト)の紹介。

なぜ自然かって、バックミュージシャンには、Bright Size Life と同様に、
Pat Metheny と Jaco Pastorius の顔ぶれがそろう!
さらにさらに、キーボードには Pat Metheny Band で活躍する Lyle Mays、
サックスは Michael Brecker、ドラムは Don Alias という超強力バンド!!
フュージョンファンが知ったら
「こんな豪華メンバーをバックバンドにそろえるとは!!」と驚くだろう。
そう。Joni Mitchell はタダモノではないのだ。

70年代初期はフォークのシンガーソングライターだったのが、
後期にはフュージョンやジャズに傾倒。
80年代は、ストレートなロックやアバンギャルドな音作りに挑戦し、
90年代には再びフォークに戻ったり、分類できない音楽を作ったり・・・。
最近は、オーケストラをバックにジャズのスタンダードを歌った後は、
ベストアルバムを何枚も出している、という感じで、
すごく幅広い音楽を作ってきた人なのですが、
久しく彼女のオリジナル作が発表されてなく、少し寂しいです。
画家でもある彼女は、最近は絵描きに熱中しているんでしょうか。

曲作りは独特だし、歌声はクセがあって聴く人を選ぶし、
歌詞は、女性の心を歌いながらも哲学的な部分もあり、
アコースティックギターも独特な奏法で個性的なサウンドを作って・・・
と、よくもまぁこんな個性的な人が存在するもんだと思うぐらい、
アーティストの中のアーティストという人です。
自分も含め、その魅力に熱烈なファンになる人も多いようです。
(余談ながら絵画の方は割とオーソドックスです)

さて、肝心のアルバムの内容ですが、
やっぱり Joni がどう歌うかというより、
バックでどう演奏されているかがポイントですね(Joni さん失敬!)。
Jaco Pastorius のベースでオリジナル曲がどうどう生まれ変わるかとか、
Jaco と Don Alias とのリズムセクションはどうかとか、
Pat Metheny はどんなギターソロを繰り出すかとか、
そんなところに耳がいってしまいます。
実際、どのメンバーもとても濃い演奏をしています。

バックがスーパープレーヤーの演奏とはいえ、
Joni の曲だからこそ、演奏がユニークなものになっている部分も見逃せないです。
そういう意味で、このアルバムはまさに一期一会のライブ演奏です。
どの曲もいいけど、あえてベストを選ぶとしたら、
Jaco 節が炸裂する The Dry Cleaner from des Moines かな?

ちなみに、このアルバムの映像版も DVD で出ています。
数少ない Jaco Pastorius の貴重な映像であることは言わずもがな、
Pat Metheny の素晴らしい演奏もじっくり見れるので、
フュージョンファンにとっては、必携盤です。
いや音楽ファンは、このライブを見て刺激を受けましょう!


テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

Rock&Pop Albums | 21:50:01 | Trackback(0) | Comments(0)
Pat Metheny - Bright Size Life
Bright Size Life

Bright Size Life

  • アーティスト: Pat Metheny
  • 出版社/メーカー: ECM
  • 発売日: 2/29/2000
  • メディア: CD
ちょっと油断してたら、前回から 1 週間が経ってしまいました。
継続するということは大変なことですね。
今回は、前回紹介したアルバム Metropolis に入っている、 Pat Metheny の Jaco にちなんで、このアルバムです。
ジャズやフュージョンが好きな方なら、当然ご存知だと思いますが、
Jaco とは、歴史的スーパーベーシスト Jaco Pastorius のことです。
エレキ・ベースのヴァーチュオーソであることはもちろんのこと、
ベースラインのスタイルに革命を起こしたすごい人です。
そのベーシストとのコラボを、デビューリーダー作にして実現してしまったのが、
今ではフュージョン界では指折りのギタリストとなった Pat Metheny のこのアルバム。
Pat Meheny は音楽的に感動的な素晴らしいアルバムを出し続けていますが、
Jaco への贔屓もあって、いまだにこのアルバムが一番好きです。

とにかく、今はなき Jaco との一期一会的なコラボワークが素晴らしい。
Pat Metheny の透き通るようなクリーントーンギターと、
Jaco Pastorius の膨らみのあるベースサウンドの相性の良さが、
非常に耳当たりがよく、聴いていてとても爽快で気持ちいい。
ドラムのスタイルも、個性的な二人のサウンドを効果的に支えていて、
これ以上のギタートリオはないんじゃないか、という完成度。
アルバム自体も、曲のバリエーションのバランスいいせいか、
飽きることなく何度でも聴けてしまう、不思議な魅力を持っています。
私にとっては、このアルバムを聴いている時間は至福のひととき、
と言ってしまえるぐらい、大好きなアルバムです。

どの曲も素晴らしいけど、あえてベストを挙げるとしたら Bright Size Life。
きれいなテーマメロディにからむベースラインが絶妙で、感涙モノ。
テーマに溶け込むようなハーモニクスや、
Jaco のものとすぐわかる独特のラインが、もうたまらない・・・。

短いシーケンスの連続で美しいメロディを構成した Unquity Road も、
Pat Metheny の高い才能を垣間見る素晴らしい曲。
Jaco がそのメロディをユニゾンでなぞることで、
もはや誰にも真似できないサウンドが生まれています。

このトリオでもっとアルバムを出して欲しかった、と思うのは私だけだろうか?
この編成では一枚しか出ていないだけに、貴重な珠玉の一枚だと思います。
このアルバムは BGM にはせず、
ソファに座ってリラックスして、身をどっぷり浸すようにじっくり聴きたいですね。
爽やかな朝聴くのがピッタリかな。夕暮れ向きの曲もありますが・・・。


テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

Jazz Albums | 12:12:19 | Trackback(0) | Comments(0)

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