■プロフィール

Penguinland

Author:Penguinland
音楽好きで好奇心旺盛ペンギン。
ここでは音楽を語り、
A Penguin Talking Out では
好奇心の趣くまま綴っています―

■カテゴリー
■リンク
■最近の記事
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■ブロとも申請フォーム
■PENGUINLAND COUNTER

■ブログ内検索

■RSSフィード
■広告

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
Prince - Sign 'O' the Times
Sign 'O' the Times

Sign 'O' the Times

  • アーティスト: Prince
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD
"Help Me, I think I'm falling" と、
前回紹介した Joni Mitchell のヒット曲 Help Me のサビを、
自分の曲に引用した人、Prince (公式ウェブサイト。現在閉鎖中)の紹介です。

Joni Mitchell のファンと公言する彼も、
Joni と同様に非常に幅広い音楽世界を持つアーティスト。
R&B やファンクを軸に、あらゆる音楽ジャンルをのみこみ、
個性的な "Prince Music" に仕上げるのが彼のスタイルです。
彼の音楽の真骨頂は、時に見せる斬新な楽曲。
従来のポピュラー音楽の固定概念をとっぱらい、
ゼロベース思考で生まれた新しいアレンジは、
従来のどの音楽にも似ていないスタイルながらも、
アヴァンギャルドな世界に超越してしまうことなく、
一般大衆にも受け入れられる親しみやすさも兼ね備えています。
その圧倒的なセンスの高さは、
Jazz の帝王 Miles Davis さえも唸らせました。
一連のヒット曲を振り返るだけでも、
彼の高い才能を伺い知ることができますが、
彼の本当の天才ぶりは、アルバム全体にこそ詰まっています。

1978 年のデビュー以来の彼のキャリアの中で、
特に天才ぶりを発揮したのは、80 年代。
特に 2 枚組で1987 年にリリースされたこのアルバムは、
彼の発想の豊かさが凝縮された高密度な内容で、
多くのミュージシャンやコアな Prince ファンが
必ずといっていいほど「名盤」として挙げる作品です。
メロディセンスはさることながら、すごいのはアレンジの完成度。
全体的に比較的シンプルなアレンジが施されていながら、
全 16 曲の中に同じ構成のアレンジは一つとしてなく、
多彩な音楽スタイルを高い完成度で聴かせてくれます。
完成度の高い作品として前に紹介した Steely Dan の Aja は、
ハーモニー、演奏力が繊細かつ高密度のアレンジでしたが、
こちらは、必要最低限の音と絶妙な空間が特徴。
各楽器の音の作り込みは、かなりラフではありながら、
曲中では見事にマッチし、存在感を浮き立たせています。

Prince の曲は、2 小節のパターンを延々と繰り返しながら、
多彩なメロディやフレーズを展開する手法がよく使われますが、
このアルバムのほとんどの曲も、同様の手法で作曲されています。
このアルバムを象徴しているかのようなタイトル曲では、
ちょっと聴くと音がスカスカのパターンなのに、
展開されるフレーズやメロディが重なってくると、
そのパターンが色々な表情を持ち始めます。
ハードなギターリフとSheela E. のソリッドなドラムのパターンをベースに、
Sheena Easton とデュエットしてヒットした U Got the Look、
ラップ的な要素が詰まったファンクの Housequake、
シンプルなピアノリフで展開する小曲の Starfish and Coffee、
ギターコードの繰り返しで壮大に展開する The Cross など、
多彩な音楽スタイルで、あらゆるフレーズを展開させる構成力は、
凡人にはとても真似できるものではありません。

この他、キャッチーなロックチューンの Play in the Sunshine や
I Could Never Take the Place of Your Man、
ロッカバラードの Slow Love やゴスペル的な Adore などの、
素晴らしいメロディセンスも見逃せません。
また、Disc 1 の最後の曲、Forever in My Life は、
楽器を抜きに抜いた結果、ほぼドラムと歌のみとなった曲。
(地味なシンセ音と、曲の最後に僅かにアコギが入りますが)
普通にベース、ギター、キーボードを入れた構成も想像つきますが、
あえてこのスタイルを選択して、この曲の本質をみせたところに、
彼の非凡な才能が伺えます。

最後になりましたが、Joni Mitchell の曲を引用した曲が、
The Ballad of Dorothy Parker。
ジャズ的な要素を取り入れながらこぢんまりした音空間を作り、
アンニュイな雰囲気を醸し出している曲です。
曲のストーリーの中で、
ラジオから Joni Mitchell の 「Help Me」が聴こえてくる、
という設定で、その曲のメロディが挿入されるわけですが、
同曲を知らない人には、挿入されたことも分からないほど、
曲に溶け込んでスムーズにメロディが流れていきます。
色々な意味で不思議な曲ですが、
こういう音の「絵」は、広い世界といえども彼しか描けないでしょう。

この作品には、同名のライブ映画があります。
プリンス サイン・オブ・ザ・タイムス

プリンス サイン・オブ・ザ・タイムス

  • タイトル: プリンス サイン・オブ・ザ・タイムス
  • アーティスト: プリンス
  • 出版社/メーカー: パンド
  • 発売日: 2006/2/25
  • メディア: DVD
若干のストーリーを盛り込んだ疑似コンサートの映像ですが、
アルバムのほとんどの曲がバンド演奏で生まれ変わっており、
演出のユニークさも手伝って、必見モノです。
特に、Housequake、It's Gonna Be a Beautiful Night では、
ジャズにも精通したミュージシャン達のグルーヴが最高です。
Prince 自身も、ライブを通してギター、キーボード、ドラムを演奏するほか、
彼ならではのすごいダンスパフォーマンスも披露します。
本当に、才能の固まりみたいな人ですね。
関連記事
スポンサーサイト


テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

Rock&Pop Albums | 01:16:45 | Trackback(1) | Comments(2)
コメント
そういえばこんなアルバムもありましたね。
まともに聴いてたのは「Parade」までだなあ。
2006-08-19 土 16:21:07 | URL | カブリエル [編集]
カブリエルさんへ
「Parade」もこのアルバムにひけを取らない素晴らしい作品ですね。
傑作と呼ばれる作品はまだまだありますが・・・
2006-08-19 土 23:30:29 | URL | Penguinland [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

Prince-Sign'O'theTimes
今回は、前回紹介したJoniMitchellと同様に、非常に幅広い音楽世界を展開するPrinceの登場です。様々なジャンルの音楽を生み出しながらも、その音楽は常にPrinceMusic。そのPrinceMusicが凝縮された最高峰のアルバムの紹介です。Prince-Sign'O'theTimes 2006-12-02 Sat 04:04:51 | APenguinTalkingOut

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。