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Author:Penguinland
音楽好きで好奇心旺盛ペンギン。
ここでは音楽を語り、
A Penguin Talking Out では
好奇心の趣くまま綴っています―

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Jeff Beck - Blow by Blow
Blow By Blow

Blow By Blow

  • アーティスト: Jeff Beck
  • 出版社/メーカー: Epic Records
  • 発売日: 1975/3
  • メディア: CD
前回の Jimmy Page がハードロックの幕開けに貢献した一方で、
「ロックギターインスト」(* 注) というジャンルを確立したのは、
孤高のギタリストとも評される Jeff Beck。
そのジャンルの幕開けを飾ったのが 1975 年発表のこの作品です。
このアルバム以後、Jeff Beck はフュージョンに傾倒していき、
最近ではテクノとハードロックを融合したようなサウンドをベースに、
さらなる「ギターミュージック」の追求を飽くことなく続けています。
今の彼の音楽は「ストレートなロック」とはいえませんが、
他の多くのロックギタリストがいわゆる「ロックスター」になった一方で、
商業的成功よりもギターの可能性をストイックに模索し続ける彼は、
他に例をみない真の「ロッカー」といえるでしょう。
さらに、ギターに対するその真面目な姿勢は、
Guitarists' Guitarist、つまりギタリスト中のギタリストと呼ばれたり、
「孤高」という形容詞で多くのギタリストの尊敬を集めています。

1965年、Jeff Beck は Jimmy Page の推薦で、
Eric Clapton 脱退後の Yardbirds に 2 人目のギタリストとして加入。
1966 年末には早々と Yardbirds を脱退し Jeff Beck Group を結成しますが、
メンバーとの確執や事故などが相次ぎ、バンドメンバーは一転二転します。
第一期ではボーカルに Rod Stewart、ベースに Ron Wood など、
第二期ではハードロック界の名ドラマー Cozy Powell などが参加。
その後、ベースに Tim Bogert、ドラマーに Carmine Appice を迎え、
Beck, Bogert & Appice という強力トリオを編成するも、
1974 年には解散に至ってしまいます。
この間、Stevie Wonder などとの活動も経て、
バンドサウンドの幅が大きく広がっていきます。
そして翌年、「ロックギターインスト」の先駆として今作が登場。
Beatles をプロデュースした巨匠 George Martin を迎え、
フュージョン色の強いサウンドを作り上げました。
ジャズ&フュージョンの世界では珍しくなかった「ギターインスト」ですが、
ロック界から生まれた上に、商業的な成功も収めたため、
ロックギタリストの登竜門ともいえる名作となりました。
このジャンルは後に Joe Satriani や Steve Vai らに継承されていきます。

今作の参加ミュージシャンには若手のスタジオミュージシャンが起用されています。
キーボードの Max Middleton、ベースの Phil Chenn、ドラムの Richard Bailey らは、
若手とはいえ非常に洗練された演奏&サウンドで、
ファンクを軸とした多彩なアレンジを聴かせてくれます。
You Know What I Mean、Constipated Duck、Air Blower、Thelonius は、
ギターカッティング、クラヴィネット、ファンキーなベースリフで、
粘っこくてうねるようなファンクリズムが秀逸です。
16ビートのリズムトラックをベースにギターインストを構成するこの手法は、
この後の彼が最も得意とするスタイルとなります。
冒頭曲に続く She's A Woman はビートルズの曲をレゲエ調のアレンジでカバー。
雰囲気が原曲からガラリと変わっているにもかかわらず、
全く違和感のなく仕上がっており、
その着想の幅広さと鋭さには舌を巻きます。
陽気でのんびりした雰囲気の中で展開するギターソロも、
非常に表情豊かで素晴らしいです。
このアルバムの一番の聴きどころが Scatterbrain。
テンションの高いリズム&テーマリフとドラマティックな展開には、
彼の高い独創性をうかがい知ることができます。
Stevie Wonder の曲 Cause We've Ended As Lovers は、
一転してメロウでゆったりしたバラード。
遅いテンポでしっとりと歌うギターは、
このアルバムのもう一つの聴きどころです。
哀愁漂うテーマメロディをここまで情感たっぷりに表現できるのは、
「孤高」の Jeff Beck だからこそです。
Freeway Jam は文字通りジャムセッション的な曲。
シャッフルリズムで即興演奏が繰り広げられるわけですが、
後に発表されたライブ演奏と比べるとちょっと寂しいです。
こういう曲はやはりライブ演奏で聴くのが正しいですね。
アルバム最後の Diamond Dust は、
ストリングスとピアノのミクスチャーサウンドが印象的な、
荘厳ながら浮遊感漂う不思議な曲。
ソロパートではエレピが入りフュージョンぽいサウンドになります。
一つのジャンルに収まることのない曲のスケールは、
彼の楽想の幅広さを物語っています。

あらゆる意味でロック史に残る名作です。
ギタリストのみならず、全てのロックファン、フュージョンファンは聴きましょう!

* 注:「ギターインスト」=ギターインストゥルメンタル (Guitar instrumental)
ボーカルのないギター器楽曲のこと
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Rock&Pop Albums | 00:00:10 | Trackback(0) | Comments(8)
コメント
YouTube 映像
YouTube にこのアルバムからいくつかの映像がありましたので紹介します。(by Penguinland)

Scatterbrain: http://www.youtube.com/watch?v=BCzdKdajEIc
ウソっ!というような速さになっています。
特に Vinnie Colaiuta のドラムが炸裂してます。

Cause We've Ended as Lovers: http://www.youtube.com/watch?v=YToykzO7_bo
昨年のウドーミュージックフェスティバルからの映像です。

Freeway Jam: http://www.youtube.com/watch?v=etzBXz30LQU
80年代中盤に軽井沢で行われたライブです。
Steve Lukather、Carlos Santana、Jan Hammer という面子との競演が話題になりました。
私はビデオに録画して何度も見たビデオです。
Jeff も Steve も子供のようにはしゃいでるのが楽しいですね(^^)
この映像がネットでこうして見れるのはとてもうれしいです。
2007-04-15 日 05:23:26 | URL | Penguinland [編集]
軽井沢のライブは、ベックのプレイが一番光ってたと思います。
存在感も凄いし、本当に上手い。正に職人芸。
ルカサーは音が引っ込んじゃってますよね。
多分、やたらドンシャリなイコライジングと空間系エフェクトが
原因だなあ。当時はミキシングの問題だけだと思ってましたが。
2007-04-16 月 23:12:20 | URL | カブリエル [編集]
ベックといえば・・・
今はジェフ・ベックのことではないようですが、ロック史で彼を外しちゃ話ができませんね。
先、越されました~(汗)。
2007-04-17 火 18:42:12 | URL | noodles2 [編集]
BECKですね。
私は少し知ってるだけであまりちゃんと聴いたことがありません。
割と評判はいいようですね。

>先、越されました~(汗)。
そうだったんですねー。
狙ったわけではなかったんですが・・・。
2007-04-22 日 15:47:15 | URL | Penguinland [編集]
カブリエルさんへ
確かにリヴァーブ系のエフェクトで引っ込んじゃってますね。
2007-05-05 土 14:35:08 | URL | Penguinland [編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2007-05-05 土 14:53:30 | | [編集]
遅くなりました~
お邪魔するのが遅くなりました~

Scatterbrainは、ほんとにスリルたっぷりな展開で、ゾクゾクさせられますよね。
ドラムにしびれます!

ラストのDiamond Dustも、ストリングスが入って壮大な感じで、
大好きなんです♪

他記事も、改めてゆっくり読ませて頂きます!
2007-05-20 日 00:15:22 | URL | a tempo [編集]
a tempoさんへ
>お邪魔するのが遅くなりました~

遅いなんてそんな。いつでもいいですよー。
こちらこそ、返答コメントが遅くなりました。

>Scatterbrainは、ほんとにスリルたっぷりな展開で、ゾクゾクさせられますよね。ドラムにしびれます!

同感です。時々むしょうに聴きたくなる曲です(^^)
2007-05-26 土 16:24:30 | URL | Penguinland [編集]
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