■プロフィール

Penguinland

Author:Penguinland
音楽好きで好奇心旺盛ペンギン。
ここでは音楽を語り、
A Penguin Talking Out では
好奇心の趣くまま綴っています―

■カテゴリー
■リンク
■最近の記事
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■ブロとも申請フォーム
■PENGUINLAND COUNTER

■ブログ内検索

■RSSフィード
■広告

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
Alcatrazz - No Parole from Rock 'N' Roll
No Parole from Rock 'N' Roll

No Parole from Rock 'N' Roll

  • アーティスト: Alcatrazz
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナシ ョナル
  • 発売日: 1983
  • メディア: CD
Ritchie Blackmore の登場後のハードロックの世界では、
「速弾き」ができる高い技術を持つギタリストが次々に登場します。
前回の Michael Schenker や Gary Moore がその代表格ですが、
1983年リリースのこのアルバムで全世界に名を轟かせたギタリストが、
Yngwie Malmsteen (イングヴェイ・マルムスティーン)です。
従来の「速弾き」のスピードを軽く越えた彼の圧倒的なプレイは、
当時のロックギタリスト達に衝撃を与えました。
私自身もほぼリアルタイムで衝撃を受けたクチです。
速さのみならずそのスタイルも衝撃的でした。
R. Blackmore が取り入れたクラシック的な要素を、
さらに推し進めたという考え方もありますが、
それよりも重要なのがパガニーニ(Paganini)に受けた影響です。
パガニーニといえば初期ロマン派のヴァイオリニスト・作曲家で、
ヴァーチュオーソ、いわば「速弾き」の元祖中の元祖。
ヴァイオリンとギターの違いこそあれど、
スケールの上昇/下降やアルペジオの速いフレーズは、
パガニーニの影響と取れます。
また、ハーモニックマイナースケールを大胆に使ったことも、
彼のプレイスタイルの個性を決定付けることになりました。
R. Blackmore からは、演奏内容はもちろんのこと、
パフォーマンスやスター性においても大きな影響がみられます。
速弾きと派手なステージパフォーマンスで、
今作リリース当時の彼の存在は圧倒的でした。
この後、超絶技巧を看板にするギタリストの登場が相次ぎ、
ロックギターの世界に大きく影響を与えることとなりました。

このスウェーデン出身の凄腕ギタリストを採用したのが、
前回の Michael Schenker Group にも在籍していた Graham Bonnet。
Michael Schenker との不仲を理由に同バンドを脱退した彼は、
オーディションで Y. Malmsteen を獲得して Alcatrazz を編成、
この作品で華々しくデビューを飾りました。
LA に拠点を移していたせいもあって、メディア戦略も当たり、
Alcatrazz の名前も Y. Malmsteen の名前も一気に広まりました。
このアルバムは Alcatrazz の最高傑作というだけでなく、
Y. Malmsteen の作品群の中でも一番の傑作とも言われます。

全体的にはマイナーキーの哀愁漂うメロディの曲が大半を占め、
そういう部分が特に日本人の人気も集めているわけですが、
アルバム冒頭を飾る Island in the Sun は、
LA で活動していたせいか、例外的に明るくポップな曲です。
General Hospital、Jet to Jet、Hiroshima Mon Amour、
Too Young to Die, Too Drunk to Live あたりは、
ハーモニックマイナースケールの特徴がよく出ていて、
そのスタイルがファンの間の人気を集めています。
一方、Kree Nakoorie や Big Foot は、
アラブ系のスケールでエスニックな雰囲気を創り出しています。
Incubus はインストルメンタル。
アコースティックギターのイントロから始まり、
テーマ部ではギターオーケストレーションで壮大に展開します。
最後の Suffer Me はナチュラルトーンのアルペジオが印象的な
とても情緒的かつ哀愁漂うな曲。
終盤は Y. Malmsteen の泣きのギターが炸裂します。

どの曲も速いパッセージが登場する必ず部分があり、
いわゆる Yngwie 節が炸裂するわけですが、
実はこれでも抑え気味だったりします。
彼が後に自分のバンドとして編成する Rising Force では、
彼が主導権をとったことで、彼のやりたい放題になり、
音楽的バランスを欠いた作品を生む傾向が強くなりました。
エゴの強いヴァーチュオーソが陥りやすいこととはいえ、
絵に描いたようにここまで地でいった人は、
世界広しといえども彼ぐらいでしょうか(苦笑)。
ちなみに彼はかなりの自信家のようで、
自慢話が多いというエピソードもあります。
彼の音楽を聴くときは、こういったことを踏まえ、
音楽性云々のツッコミはあえてせず、
気が沈んだときなどに速いフレーズを聴いて、
気分を盛り上げるのが正しい聴き方かもしれません。

Y. Malmsteen の話ばかりになってしまいましたが、
G. Bonnet も聴けばすぐに彼のものとわかる声質といい、
短髪オールバック、スーツ姿、サングラス(レイバン?)の、
ハードロック/ヘヴィメタルでは珍しいいでたちといい、
そのいでたちのせいで Rainbow を解雇された経歴といい、
かなり個性的なヴォーカリストです。
黒革やチェーンなどありがちなヘヴィメタルファッションを嫌い、
独自のスタイルを確立した彼は、
ある意味でロックスピリットに溢れていますね。
この G. Bonnet に主導権があった Alcatrazz では、
Y. Malmsteen と G. Bonnet の個性が融合することで、
バランスを保った仕上がりが今作のポイントです。
しかしながらそのバランスも束の間のこと・・・。
個性の強い 2 人はぶつかり合うこととなり、
スタジオ録音ではこの 1 枚のみを残して、
Y. Malmsteen は Alcatrazz を脱退してしまいます。
そして、Y. Malmsteen に勝るとも劣らないヴァーチュオーソ、
Steve Vai が後釜に加入しました。


なお上記のリンク先では試聴ができません。
このアルバムを試聴できるサイトが見つかりませんでしたので、
彼らのベストアルバムを試聴できるページを紹介します。

The Best of Alcatrazz

The Best of Alcatrazz

  • アーティスト: Alcatrazz
  • 出版社/メーカー: Renaissance
  • 発売日: 1984
  • メディア: CD
関連記事
スポンサーサイト


テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

Rock&Pop Albums | 16:00:00 | Trackback(1) | Comments(5)
コメント
YouTube 映像
YouTube に多くの映像があったのでリンクを貼り付けておきます。
新日本フィルとの共演は知っていましたが、
映像が見れるとは思っていませんでした。
クラシック音楽もよく聴く私にとっては、
この組み合わせはちょっとピンときませんでした。
クラシック音楽は正確さ、繊細さ、表現の豊かさが重要で、
超絶技巧+表現力を求められる世界です。
歪んだエレキギターの音がオーケストラサウンドに融合せず、
豊かな音を完全にブチ壊してしまっています。
ファンの方には失礼ながら、
ここでの彼は音楽的に優れたヴァーチュオーソとはいえません。
速弾き芸人が技を見せて喜ばせている、みたいな図に見えました。
個人的には、エレキギター協奏曲をやるなら、
もう少し研究を重ねて真面目にやって欲しかったのですが、
彼にそれを望むのはやはり無理ですかね・・・。

Alcatrazz - Island in the Sun (Live)
http://www.youtube.com/watch?v=RfCsm7stQrY&mode=related&search=

ALCATRAZZ - Hiroshima mon amour (Live)
http://www.youtube.com/watch?v=5oli8rM90Ek&mode=related&search=

Alcatrazz - Big Foot (Live)
http://www.youtube.com/watch?v=OjXvTfVu_8A&mode=related&search=

Yngwie Malmsteen - Jet to Jet (Live)
http://www.youtube.com/watch?v=XqbbgqMa8Gs&mode=related&search=

Yngwie Malmsteen + 新日本フィル - Far beyond the sun
http://www.youtube.com/watch?v=9cVIOuvDUGE&mode=related&search=
2007-06-10 日 18:35:13 | URL | Penguinland [編集]
仰る通り、イングヴェイのプレイはアルカトラスの
ファーストが一番良いと思います。
サウンドも素晴らしいですし。
アルカトラス脱退後ならトリロジーが一番好きですね~。

新日本フィルの動画は私も幾つか観ました。
確かに世界が違いすぎて違和感ありますね。
まあこれはこれで面白いんですけど(笑)

2007-06-10 日 22:45:05 | URL | カブリエル [編集]
Rising Forceは、
一応、何枚か持っていますが、聴いていて辛い。。
バンドでなくソロでやればいいのに。。。
2007-06-11 月 20:34:48 | URL | noodles2 [編集]
カブリエルさんへ
>まあこれはこれで面白いんですけど(笑)

そうですね。
あくまでもエンターテイメント的な視点でみれば、
このエレキギター早弾きマンとオーケストラの共演は私も面白いと思いました。
2007-06-16 土 18:28:06 | URL | Penguinland [編集]
noodlesさんへ
>一応、何枚か持っていますが、聴いていて辛い。。

辛いというのは、なんかわかる気がします。
音楽的にも同じようなタイプの曲が並ぶ上、
ソロはパターン化したものが多いから、
しつこい、というか、飽きるというか・・・、
個人的にはもう少し音楽的幅を広げてほしいなぁ、
と思うことがしばしばあります。
2007-06-16 土 18:53:44 | URL | Penguinland [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

MEGAエルヴィス~エルヴィス・プレスリー・
テレビのCD情報番組でプレスリーのうたが紹介されていました。その一つのうたが、長いあいだ探し求めたメロディなのにハッと気づきました。「好きにならずにいられない」。「冬のソナタ」第9話に、胸いたむレストランの場面がありますが、あのレストランで流れている音楽 2007-09-28 Fri 11:46:25 | ロックの1日

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。