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Penguinland

Author:Penguinland
音楽好きで好奇心旺盛ペンギン。
ここでは音楽を語り、
A Penguin Talking Out では
好奇心の趣くまま綴っています―

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Vital Information - Where We Come From
Where We Come From

Where We Come From

  • アーティスト: Vital Information
  • 出版社/メーカー: Intuition
  • 発売日: 1998/8/4
  • メディア: CD
1980 年台前半の Journey といえば、
ヒット曲を連発し驚異的なアルバムセールスを記録していた人気絶頂期。
その時期にバンドを脱退し、自分の音楽を追求した「ロック」な男がいます。
プロドラマーからも絶大な信頼を得ているドラマー、Steve Smith がその人。
(参照: Journey - CapturedTurtle Island Quratet - Metropolis
ジャズ・フュージョン路線の音楽を追求するために、
Santana の音楽にも多大な貢献を成した Tom Coster らと共に、
Vital Information (公式ウェブサイト)を 1983年に編成し、
1988 年には Chick Corea との活動で有名な Frank Gambale が加入。
日本での知名度こそ低いものの、ひたむきに活動を続けています。

知名度が低いといえども、
アメリカで著名な雑誌 「Modern Drummer」 では、
5 年連続で No.1 Drummer に輝くという実績をもつ Steve Smith に、
Santana の Europa の作曲者でもある Tom Coster、
スーパーギタリスト Steve Vai をして尊敬するという Frank Gambale が、
集まったこのスーパーバンドを注目しないわけにはいきません。
スーパープレイヤーが集まりながらも、テクニック志向に陥ることなく、
音楽性も非常に高く、幅広く、時にはユニークな着想もあり、
素晴らしい音楽を生み出しています。

このアルバムでは、メンバーが 60、70 年代のあらゆる音楽を振り返って、
自分たちのルーツ、つまり Where We Come From を示すのがコンセプト。
Tom Coster 弾くハモンドオルガンを大きくフィーチャーし、
時にロックっぽく、時にファンキーで、時にアヴァンギャルド。
あらゆる音楽のバックグラウンドが見えてきます。
2 曲目の Moby Dick といえば、もちろん Led Zeppelin が原曲ですが、
原型は?と思えるほどジャジーな 4 ビートの演奏。
Listen Up!、Swamp Stomp、Bob などでは、
Booker T & MGs などをルーツとしたような、
ファンキーな曲と演奏を披露します。
Take Eight では、Dave Brubeck の名曲 Take Five を元ネタに、
変拍子と似たメロディ、似た構成を展開しながらも、
Vital Information の世界を築くというユニークな発想が面白い。
Ornette Coleman の 曲 Happy House では、
暴れる Steve Smith のドラムをバックに、
Tom Coster が不思議なアコーディオンソロを披露。
Blow Fish Blues は、故 Jaco Pastorius が Jeff Andrews にあげた曲らしく、
このアルバムで初披露しているらしい。

アルバム最後の 2 曲はいわばジャムセッションの曲。
Once in a Lifetime では、全員のテクニカルなプレイが炸裂。
終始テンションが高い Steve Smith の強力なプレイに、
Frank Gambale はお得意のスウィープ奏法で応戦、
Tom Coster もアヴァンギャルドなプレイで迎え撃ちます。
Jeff Andrews はボトムを支えつつ、時々ブッとびます。
何よりバンドアンサンブルの妙が素晴らしい。
このアルバムの目玉ともいえる演奏でしょう。
最後の曲 008 は、その名が示すとおり、
007 のテーマ曲のようなギターフレーズをベースに、
ジャムセッションを展開する曲。
テンションが高く真剣なプレイながらも、
ユーモア溢れるアイデアと構成が楽しい。

あらゆるアイデア、スタイル、プレイが盛り込まれ、
とにかく聴き応えのあるアルバムです。


テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

Jazz Albums | 23:04:08 | Trackback(1) | Comments(6)
The Crusaders - Those Southern Knights
Those Southern Knights

Those Southern Knights

  • アーティスト: The Crusaders
  • 出版社/メーカー: MCA
  • 発売日: 1997/03/11
  • メディア: CD
前回紹介した Larry Carlton が所属していたバンドといえば、
The Crusaders (または Jazz Crusaders、公式ウェブサイト)。
オリジナルメンバーは、キーボードの Joe Sample、サックスの Welton Felder、
トロンボーンの Wayne Henderson、ドラムの Stix Hooper。
いずれも60年代は Jazz Crusaders としてジャズをやっていたのが、
70年代になると The Crusaders と改名して、
ファンクやロックの要素を取り入れ、フュージョンの先駆けとなります。
Larry Carlton がセッションメンバーとして参加するのもこの頃から。
彼の表現豊かなギターと Joe Sample のエレピがからむサウンドは、
後の Steely Dan を含め多くのアーティストに影響を与えました。
1976年に Larry Carlton が脱退後は、
ボーカルを大々的にフィーチャーしたり、ポップ路線になったりと、
メンバー交替もあって音楽スタイルも一転二転しますが、
1995年には、オリジナルメンバーが復活し、
Jazz Crusaders と再度改名します。

彼らの代表作の一つがこのアルバム。
メロウな曲とファンキーな曲がバランスよく並び、
アルバムの完成度も高いものになっています。
アルバムの目玉は、なんといっても名曲 Spiral。
各メンバーが珠玉のプレイを繰り出しますが、
注目はなんといっても Larry Carlton の長いソロ。
特に転調が続く箇所では、
流れるようなメロディの組み立てが圧巻で、
彼のギターの真骨頂を聴かせてくれます。
彼のプレイが素晴らしいのはソロだけでなく、
曲にスパイスを与えるオブリガートや、
Til' the Sun Shines でみせるボリューム奏法でも、
卓越した表現の幅の広さをみることができます。

Larry Carlton ばかりを持ち上げてしまいましたが、
他のメンバーも素晴らしいプレイを披露しています。
彼らのトレードマークともいえる、
トロンボーンとテナーサックスで構成する珍しい二管構成は、
このアルバムでも最高のアンサンブルを聴かせてくれるし、
その二管、W. Henderson と W. Felder のソロに加え、
Joe Sample もソロでもバッキングでもシャープなプレイを披露し、
強固なバンドアンサンブルを築いている点が注目です。
いいバンドのお手本のような演奏で、
ミュージシャンにとっては研究価値大です。
もちろん、彼らのお洒落で耳あたりのいいサウンドは
どんなシーンのBGMにもよく合います。


テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

Jazz Albums | 01:30:50 | Trackback(0) | Comments(6)
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